
製菓学校へ入学したこと
私は男性であるが、小さなころからお菓子作りをよくやっていた。
だれに教わるわけでもなく、お小遣いをもらったらお菓子のレシピ本を買って、それをもとにお菓子作りに励んでいた。 両親ともに私の趣味に大変理解があり、食材をすすんで用意してくれたし、私が作ったパンやクッキーをいつも美味しい美味しいと食べてくれた。
大学受験を控え、将来の進路を決めなければならない時期に差し掛かった時、両親は製菓の道をすすめてくれた。いままで趣味でやっていたことを仕事にするなんて、なんだか想像がつかず最初は戸惑ったが、製菓専門学校の説明会などに参加していくうちに、好きなことをもっと追究してみたくなり入学を決断した。
入学してからは驚きの連続だった。今まで手間をかけてやっていたことが少しの工夫で時間短縮できたり、自己流でやっていたことを学校で教わった正しいやり方でやると仕上がりが抜群によくなったり。 日々、目から鱗が落ちることばかりで大変刺激的な毎日を送った。
また、専門での同級生との交流は大変勉強になった。いろいろな世代の人間がいるものの、みんな料理やお菓子作りが大好きな仲間たちで話もあい、お互いを刺激しあうことができた。
無事卒業してからは先輩のケーキ店で修業させてもらい、数年働いて今年やっと自分の店を持てることになった。去年結婚した妻とともに二人三脚で開店準備をしているところである。
大変でありつつもとても幸せな日々。あの時、製菓学校への入学をすすめてくれた両親に感謝してもしきれない。
製菓の専門学校を卒業するメリット
パティシエっていう言葉も当たり前になってきた昨今、お菓子作りを職にしようとしている人も多いと思います。 お菓子職人になるには、製菓の専門学校に通うか、とにかくケーキ屋さんなどの現場で働いて体で覚えるか二通りの方法があります。 たしかに現場に入ってしまうことで、技術がすぐ身に付くし、作業そのものに慣れるというメリットはあります。 ただし、身に付くのはその現場の中での作業のみになりますし、また違うお店へ行けば全く違う作業に結局いちから学ぶことになります。
一方で、専門学校に通うと、お菓子作りの基礎からしっかりと学べる他、フランス語や由来などを知る事もでき、 幅広い知識を身につける事ができます。 また、開業することを考えているのなら衛生管理法などについても学べるので特に専門学校に通うことに利点があります。 卒業後の就職の際は大手の専門学校であれば斡旋されたり、校内で求人情報も得られるのでスムーズにいきやすいです。 またOB訪問などで雇ってもらえることもあります。
本場フランスへの留学も、専門学校に通っていると奨学金制度についての情報も収集しやすい上、提携しているところで修行することもできるので本格的に経験を積むにはとても有利です。 理想的なのは昼間、専門学校で学び、夜間や休日はケーキ屋さんなどのアルバイトで実践経験を積む方法でしょう。 専門学校を卒業するのは一人前のプロのパティシエになる近道とも言えるでしょう。
製菓関連の就職を目指すなら専門学校へ
製菓関連の就職を目指す方は多くの方が専門学校等へ行っています。他の就職先と異なり、いろいろな技術、スキル、経験などを蓄えていた方が有利だからです。そのため、専門学校では実践を踏まえた技術指導などを主に行っています。そういった卒業生にはいろいろな進路がありますが、1番多いのが洋菓子店に進むことです。他には和菓子、ホテルなどへの就職があります。
製菓の専門学校といっても製菓に関する勉強、実践だけをおこなっているわけではありません。例えば、高校までのようにいろいろな行事を用意していたり、海外へ行ったりすることもあります。したがって、勉強漬けというわけでは決してなく、きちんと勉強とキャンパスライフが両立できるように配慮がされています。このような製菓の専門学校ではオープンキャンパスを実施しています。
こういった分野に興味があって、将来はそれを仕事にしたい。そして、それを学べる学校に入りたい。と思っている方がいればまずはオープンキャンパスへ参加してみることをおすすめします。学校によって教えていることにそこまでの差はでにくいですが、校風などはその人に合う、合わないといったことがあるので、是非1度自分の目でその学校の姿を確認してみてください。
そして、自分がこれだと思うところに是非入って、将来は製菓の道を極めてください。製菓の道へ進みたい。という将来への道は専門学校選びから始まっていると思った方が良いです。